ダックスフントフェスティバル公式サイト

大瀧神社・犬上神社

忠犬の伝説に祈りを捧げる、森の中の聖域

ダックスフントフェス会場である滋賀農業公園ブルーメの丘から北へ約25km(車で約40分)、森に包まれた静謐な地に、由緒ある古社・大瀧神社と犬上神社は静かに佇んでいます。
ここは、忠義を尽くした一頭の犬とその深い絆を今に伝える、犬と人との特別な縁に守られた聖地です。

大瀧神社の御祭神は、水と雨を司る龍神「高龗神(たかおかみのかみ)」と「闇龗神(くらおかみのかみ)」。
古くから五穀豊穣や水難除け、自然との調和を願う社として、地域の暮らしを見守ってきました。

その境内に鎮座するのが「犬上神社」。ここには、忠犬・小石丸の物語が語り継がれています。

——昔、日本武尊の第一皇子 稲依別王(いなよりわけのみこ)が、この地に災厄をもたらす大蛇を討伐するため、愛犬・小石丸と共に訪れました。

ともに大蛇を探すも、なかなかその姿を見せぬ中、王が休息を取ろうとしたその時、小石丸が突然けたたましく吠えはじめます。
あまりの騒がしさに怒った王は、思わず小石丸の首を一刀のもとに斬り落としてしまいます。
すると、はねられた首は空を飛び、大蛇に喰らいつき、見事に王を守ったのです。

自らの危険を知らせ、死してなお主君を守ったその忠義に心を打たれた王は、小石丸を祀り、この地に松を植えました。
現在その松は枯れてしまいましたが、「犬胴松」として、大瀧神社の県道を挟んだ向かいのお堂に今なお丁重に祀られています。

こうして生まれた犬上神社は、現在では「犬の守り神」として信仰を集め、愛犬の健康や長寿、災厄除けを願う多くの参拝者が訪れています。
犬を愛するすべての人にとって特別な場所——それが、この神社の持つ力です。

ダックスフントフェス当日は、氏子総代による御朱印の授与(ご希望の方には愛犬のお名前をお書き入れいたします)や、お守りの授与も行われます。

そして、この機会に大瀧神社と犬上神社へ足を伸ばして訪れていただき、忠犬・小石丸に手を合わせながら、愛犬との絆を静かに見つめ直す——そんな特別な時間を、この地で過ごしてみてはいかがでしょうか。

大瀧神社 犬上神社

滋賀県犬上郡多賀町富之尾1585

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